2022年度大学史研究セミナーのご案内

 今年度の大学史研究セミナーは、新型コロナ感染症の状況に鑑み、昨年度同様オンラインにて開催いたします (対面の可能性もありオンライン方式に確定しました) 。

第45回大学史研究セミナー 開催概要

  • 12月3日(土)13:00〜 Zoom接続開始
  •                      13:20〜14:50 総会(会員のみ)
  •                      15:00〜17:50 シンポジウム
  • 12月4日(日)    9:00〜 Zoom接続開始
  •                         9:15〜12:40 自由研究発表
  • 開催方法:Zoom形式(ミーティングID、パスワードは参加されるみなさまにメールでご連絡致します。なお、総会については会員のみに限定し、別にミーティングID、パスワードをご連絡致します。)
  • 参加費:会員・非会員ともに無料
  • 申込期間:11月16日(水)9:00〜12月2日(金)24:00
  • 申込方法:《参加受付フォーム》

  • お願い:自由研究発表の各種資料は、発表者本人の許可なく撮影、複製等を禁じます。

シンポジウム「表現する学生ー大正・昭和戦前期の学生課外活動の検討ー」概要説明

 今年の大学史研究セミナーでは「表現する学生」をテーマとしてシンポジウムを開催する。大学史研究において、学生の活動は、それが正課であれ正課外であれ、扱いが難しいものの一つであると考えられる。最大の要因は、日常的な学生生活の実態は、記録として残されるものが少ないという史料的な制約にある。しかしながら、大学を構成する要素として、学生の活動は大学史研究の中で本来中心的に扱われなければならないテーマの一つである。

 斉藤利彦編『学校文化の史的探究:中等諸学校の『校友会雑誌』を手がかりとして』(東京大学出版会、2015年)は、中等諸学校の生徒の活動を対象とする研究書であるが、ここに示された視点はおおむね高等教育機関に所属する学生の活動を分析する際にも有効であると考えられる。学生の活動(主に課外活動を指す)は、教員の指導の下に行われるという側面と学生が自主的・自生的に作り上げるという側面があること、担い手相互(教員と学生、教員間、学生間、時には卒業生も)の対立や葛藤の中で作り上げられること、社会から影響を受けると同時に社会へ影響を与えること、等々である。

 シンポジウムでは、精神病学の教授であり、かつバイオリン演奏も活発に行っていた榊保三郎が設立した九大フィルの活動について、九大フィル100年史の編纂に関わられた松村晶氏(久留米工業高等専門学校長)に、東京帝国大学セツルメントの活動、中でも託児部の活動について、幼児教育学・保育史の福元真由美氏(青山学院大学教授)に事例報告をしていただく。また、本会からは山本珠美が講演部・弁論部や県人会による学生巡回講演の実態について報告し、その後、学生活動をいかに読み解き、大学史研究に位置付けるかについて全体討議をする。

  • 日 時:2022年12月3日(土) 15:00〜17:50
  • 事例発表1 九州帝国大学におけるオーケストラ活動
           松村晶(久留米工業高等専門学校長)
  • 事例発表2 東京帝国大学セツルメント託児部の活動
           福元真由美(青山学院大学教授)
  • 事例発表3 学生巡回講演
           山本珠美(青山学院大学教授)
  • 自由研究発表

    • 日 時:2022年12月4日(日) 9:00〜12:40
    • 大森 東亜(元明治大学)
      「岩倉使節団と日本の高等教育」
    • 今野 翔太(国際医療福祉大学三田病院)
      「東京帝国大学における「研究室」の研究」
    • 川崎 成一(名古屋産業大学・東京大学))
      「大学財務史を読み解く新たな手法」
    • 福石 賢一(高知工科大学)
      「ケンブリッジ大学工学教授ユーイングの技術者養成観」

    • セミナー問い合わせ先: