第32回大学史研究セミナーのお知らせ
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日 時:2009年12月5日(土)〜12月6日(日)
東北大学史料館(宮城県仙台市青葉区片平2−1−1)  交通案内
参加費:会員・非会員(有職者)       2,000 円
      大学院生・非会員(非有職者)  1,000 円
懇親会参加費: 4,000円
<出欠事前連絡のお願い>
セミナー準備の都合により、事前に出欠の確認をさせていただいております。
会員の方にお送りしましたハガキに出席状況についてご記入の上、11月20日(金曜日)までに、
必ずご投函いただきますようお願いいたします。【E-Mailでも受け付けます】
 
プログラム
12月5日(土)
13:00〜17:00 シンポジウム「学問の自由と大学自治―ドイツ・アメリカ・日本―」
趣旨 世界的な大学改革のもとで、大学の本質的属性であった学問の自由と大学の自治が揺れている。大学が市場化され、経営の自由と自律性は拡大しているが、反面、教員の自由との関係では葛藤が生じているのである。
日本の歴史では、大学自治は学問の自由の制度的保障と理解されてきたが、アメリカにおいては、大学自治はまず経営の自律性として、政府と大学との関係として現われ、学問の自由の概念が現れてくるのは、ドイツの学問の自由概念の導入を経てからであった。しかし、今日でも大学教員の学問の自由と大学のオートノミーは一致する概念ではない。
 また、学問の自由それ自体も、外部者の資金に基づいて行われるようになると、資金提供者への応答責任が生じ、研究者の自治にのみ委ねられなくなった。研究テーマも、遺伝子工学のように生命倫理やバイオ・ハザードの危険性を含み、社会的・政治的統制によって学問の自由を制約しないと、人類社会に危機が及ぶようになった。
 複雑化した学問の自由と大学自治の問題を、大学史研究会として初めて取り上げ、議論してみたい。パネリストには、ドイツ大学行政に詳しい金子勉氏、『赤狩り時代の米国大学』(中公新書、1994年)を著し、戦後アメリカ大学を国際政治学の視点から取り組んできた黒川修司氏を招き、日本大学史研究の立場から、羽田貴史氏を含めて討論してみたい。
パネリスト:
    金子  勉(京都大学)   ドイツ
    黒川 修司(東京女子大学) アメリカ
    羽田 貴史(東北大学)   日本
司会:田中正弘(島根大学)
全体討議(途中にショート・ブレイクをはさみます)
17:15〜17:45 総会
18:00〜  懇親会

第2日目 12月6日(日)
9:00〜12:00 自由研究発表    司会:井上美香子(九州大学)
  1. 「イギリスにおける女性のアカデミック・プロフェッション 1880〜1930」
        香川せつ子(西九州大学)
  2. 「中世オルレアン大学ドイツ人ナシオの地理的出自について」
        松浦正博(広島女学院大学)
11:00〜 史料館見学
12:00  解散
交通アクセスのご案内
○仙台駅西口バスプール
 9番のりば−宮教大・成田山・青葉台ゆき「青葉通り一番町」下車徒歩10分
 11番のりば−緑ヶ丘・八木山南団地ゆき(御霊屋橋・動物公園前経由)「東北大正門前」下車徒歩3分
セミナーに関する連絡・問い合わせ先:事務局セミナー担当 福留東土
〒739-8512 東広島市鏡山1-2-2 広島大学高等教育研究開発センター
TEL&FAX:082-424-6231 :E-Mail

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