大学史研究会第29 回研究セミナー報告
2006 年11 月25 日(土)・26 日(日)、大学史研究会第29 回研究セミナーが近畿大学本部キャンパスにおいて、28 名の参加者を得て開催されました。
まず、初日午後には、自由研究として二会員に以下のテーマでご報告いただきました。
 (1)土田 健一会員(東京大学大学院)
    「大学予備門の学生たち〜人類学者・坪井正五郎の『小梧雑誌』における風刺絵を中心に〜」、
 (2)森良和会員(玉川大学)
    「ハーヴァード・インディアン・カレッジ」。
これに続き、同日には総会ならびに懇親会が開かれました。
二日目は午前ならびに午後に「蘭学・英学・仏蘭西学・独逸学・魯西亜学・漢語学事始」のテーマのもと課題研究がおこなわれました。
課題研究では、コーディネータの荒木会員による趣旨説明のあと、
 ・蘭学教育を医薬学の立場から再検討された米田該典先生(大阪大学)
 ・開国前後の英語教育の変遷について論じられた西口忠先生(桃山学院史料室)
 ・仏語系専門学術人材の系譜について整理された飯田史也先生(福岡教育大学)
 ・幕末まで殆ど研究されることがなかったドイツ語の研究・教育の起源を探られた荒木康彦会員(近畿大学)
 ・我が国と国境を接する唯一の西洋という視点からロシアとの交流およびロシア語教育の歴史について語られた
  澤田和彦先生(埼玉大学)
 ・明治初期の中国語学校である漢語学所における教育について論じられたポール・シンクレア先生(銘伝大学)
の各報告がおこなわれました。
報告のあと質疑となり、短い時間ながらも活発な議論が展開されました。
以上のように、本年度のセミナーも無事終了することができました。
ご報告・ご参加いただいた会員の皆様ならびに講師の先生方に心より御礼申し上げます。
また、本セミナーの開催にあたって、ひとかたならずご尽力いただいた開催校の荒木会員にこの場をお借りして御礼を述べさせていただきます。
                                             (事務局セミナー担当 福石賢一)

[過去のお知らせ] [2006年9月] [2006年8月] [2006年3月] [2005年10月]

:Copyright:(C)2004.4- All Right Reserved, the Japanese Society for Historical Studies on Higher Education.
このページに関するお問い合わせはにお願いします。