研究会のご案内
日時 : 2006年3月8日(水) 10時〜12時
場所 : 広島大学大学院教育学研究科 A517(A棟5階)第三資料室
テーマ: 近代イギリスの大学におけるリベラル・エデュケーション
      −学位試験制度、チュートリアル・システムとの関連において−
報告者: マーク・カートイス博士(オックスフォード大学『新英国人名事典』編集委員)
司会 : 安原義仁(広島大学大学院教育学研究科教授)
     中村勝美(佐賀短期大学助教授)
 
 カートイス博士は近代イギリス史を専門とされていますが、大学史とくに19世紀オックスフォード大学史に造詣が深く、あらゆる観点から当時の大学の実態究明に取り組んでおられます。この時期のオックスフォード大学の歴史に関しては「生き字引」と呼ばれている方です。
 その仕事の一端および仕事ぶりはかの『オックスフォード大学史』全8巻のうちの19世紀を取り扱った第6巻および第7巻に明らかです。いずれの巻もカートイス博士とブロック博士二人の編集になるものです(Brock, M.G. and Curthoys, M.C.(ed.), The History of the University of Oxford Vol.VI Nineteenth-Century of Oxford, Part I, Oxford, 1997. およびBrock, M.G. and Curthoys, M.C.(ed.), The History of the University of Oxford Vol.VII Nineteenth-Century of Oxford, Part II, Oxford, 2000.)。
 カートイス博士はまた、このたび全面改訂され新たな装いのもとに刊行された『オックスフォード英国人名事典』の編纂事業においても編集委員(research editor)として活躍されました。
 本研究会では、「近代イギリスの大学におけるリベラル・エデュケーション−学位試験制度、チュートリアル・システムとの関連において−」と題してお話しいただきます。報告はオックスフォード大学を中心に行われますが、ケンブリッジや他の近代大学にも言及される予定です。
 「リベラル・エデュケーション」、「学位試験制度」、「チュートリアル・システム」などは言葉・概念としては日本の高等教育界に流布しています。しかし、イギリスの大学の理念や制度・慣行はわが国のそれとはずいぶん異なり、それらの実態については実は理解しづらいところが多々あります。このたびの研究会は「生き字引」から直接話を聞いて疑義をただすまたとない機会です。ご出席下さいますようご案内申し上げる次第です。出欠の予定を2月20日(月)までにお知らせいただければありがたく存じます。
 なお、上記テーマに関するカートイス博士の論文のコピーが入用な方はご連絡下さい。
広島大学大学院教育学研究科教育学講座(西洋教育史) 安原義仁     
            連絡先  Tel. (0824)24-6737(直通) 安原義仁 e-mail:yyasuhar@hiroshima-u.ac.jp
追伸
 本研究会前日の3月7日(火)午後3時−5時には広島大学高等教育研究開発センター公開研究会において、カートイス博士による講演「『オックスフォード英国人名事典』の編纂に携わって」が行われます。こちらの方にもご参加いただければ幸いに存じます。この公開研究会の詳細についてはホームページを参照ください。  

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