第42回大学史研究セミナー開催のお知らせ【予告】

第42回セミナーを大阪府立大学にて開催致します。 プログラムの詳細につきましては、改めてお知らせ致します。


  • シンポジウム、総会、懇親会(11月23日開催)
  • 自由研究発表(11月24日開催)

シンポジウム「大学と宗教」開催趣旨

大学が宗教と密接な関係を取り結んできたことは、中世以来の神学部、宗教系大学の存在、大学における専門分野の一つとしての宗教学などからも明らかである。そしてその「密接な関係」の具体的な諸相を、各社会の歴史のなかに位置付けつつ、その歴史自体を大学(史)の観点から再構築することは、大学を歴史的に考究する際、重要な課題の一つとなろう。 そこで本年度の研究セミナーでは、「大学と宗教」をテーマとする。折しも近年、このテーマを掲げる論集が二冊刊行され(江島尚俊他編『近代日本の大学と宗教』法蔵館、2014年、同編『戦時日本の大学と宗教』法蔵館、2017年)、シンポジウムも開催されている(日本宗教学会公開シンポジウム「歴史のなかの大学と宗教研究」2017年)。本セミナーも、こうした動向に棹さしつつ、大学史研究の新展開を目指したい。 具体的には、国教会という独特の制度をもつが故に、「大学と宗教」というテーマにおいて極めて重要な事例となるイングランドにつき、同国の宗教改革を専門とされる山本信太郎氏(神奈川大学)にご報告いただく。また、仏教・神道・儒学(朱子学)が混淆し、かつ科挙が制度化されなかった土壌に、国家主導で大学制度が輸入されたという点で、これもまた最重要の事例となる日本につき、上記の論集の編者である江島尚俊氏(田園調布学園大学)にご報告いただく。本会からは、長谷部圭彦(東洋大学等)がオスマン帝国の事例を報告する。同国では、イスラーム教徒、キリスト教徒、ユダヤ教徒の共存が、多くの条件付きながらとりあえず実現し、また、日本と同様、大学は国家主導で設立された。総合討論では、会員諸氏が専門とされる地域の事例も取り入れながら、比較史的・世界史的な議論を行いたい。

自由研究報告の募集

自由研究報告(11月24日)をご希望の方は、10月25日(金)までに下の情報をお送りください。報告時間は、45〜60分を予定しております。

  • お送り頂く情報:お名前、ご所属、ご報告タイトル

セミナー問い合わせ先:

  • 宿泊の斡旋はいたしません。堺市内ではなく、難波(なんば)周辺が便利です。